モジュール型非常停止スイッチの1b1aコンタクトブロックって何?
フエニックス・コンタクトのモジュール型非常停止スイッチ(PSR-ESS)には1b1a接点のコンタクトブロックがラインアップされています。本記事はこのコンタクトブロックの役割について説明いたします。
このモジュール型非常停止スイッチをパネルに取付けた際、パネルの外側(見える側)と内側(見えない側)とに分かれます。
通常、パネルの外側から見ているので、下記のように内側のコンタクトブロックが何らかの理由で外れたとしても、外側からの見た目では気が付きません。
もし、コンタクトブロックが外れた状態で、非常停止スイッチを押すと、アクチュエータとコンタクトブロックが連動していないため、装置は停止せず、重大な結果を招く恐れがあります。
これを防止するために、自己診断機能用のa接点を備えた1b1aコンタクトブロックがラインアップされています。
通常のb接点のコンタクトブロックを使用するのと何ら変わりなく使用する事ができ、しかも万一に備えた方策が可能となります。
このコンタクトブロックは3ポジションスイッチやイネーブルスイッチと呼ばれるスイッチと同様の接点機構となっており、半押し状態で接点が閉じた状態となっています。
非常停止スイッチのアクチュエータとコンタクトブロックを接続した状態がこの半押し状態となり、非常停止スイッチを押す。もしくは、コンタクトブロックが外れると接点がオープンになります。
よって、もしコンタクトブロックが何らかの理由で外れてしまった場合、接点がオープンとなり装置はその時点で停止(故障検知)となります。
非常停止スイッチの2重化で2b接点を構成する場合、上記の1b接点のコンタクトブロック(製品番号:1221752)と1b1a接点のコンタクトブロック(製品番号:1221749)を各1個ずつ使用し構成することをご検討ください。