ロボット安全規格ISO10218-1:2025、ISO10218-2:2025の変更点
ISO 10218-1:2025およびISO 10218-2:2025は、産業用ロボットの安全に関する国際標準であり、2025年2月に正式に改定・発行されました。

改定時期
- 発行日:2025年2月
- 施行開始:2025年4月1日から正式に有効
🔧 主な変更点
1. ISO 10218-1:2025(ロボット本体の安全要件)
- 対象:ロボットメーカ
- ロボット本体の材料、耐久性等の設計に関する要件の追加
- 機能安全に関する要件の明確化
- ロボット分類(クラスIおよびクラスII)の追加
- クラスIロボットのマニピュレータあたりの最大力を決定するためのテスト方法についての規定が追加
- 産業用ロボットの安全性に適用される範囲でのサイバーセキュリティ要件が追加
- ISO/TS 15066(協働ロボットの仕様)の内容を統合し、人との接触時の力・圧力・速度制限を明確化
2. ISO 10218-2:2025(ロボットアプリケーションとロボットセルの安全要件)
- 対象:システムインテグレータ
- ワークピース、タスク、プログラム、アプリケーションと目的のタスクをサポートする機械及び装置が含まれるため、”ロボットシステム”から”ロボットアプリケーション”に変更
- ISO/TS 15066(協働ロボットの仕様)の内容を統合し、協働アプリケーションの安全要件を組み込み
- 機能安全の要件が追加され、明確化
- 適用される範囲でサイバーセキュリティ要件が追加
◆セキュリティルータ
セキュリティルーター FL MGUARDシリーズ IEC 62443-4-2認証取得版の販売開始 | Automation Tips | Phoenix Contact

◆コントローラ
PLCnext Controlの3機種がIEC 62443-4-1、IEC 62443-4-2の認証取得 | Automation Tips | Phoenix Contact

◆セーフティコントローラ
セーフティ | Automation Tips | Phoenix Contact

🏛 EU機械規則との連携
- ISO 10218:2025は、EUの機械規則(2027年1月20施行予定)との整合性を意識して改定されました
👥 対象となる関係者
- ロボットメーカ
- システムインテグレータ
- 安全認証機関
- ロボットをご使用されるユーザー企業(製造業など)
- 保守・サービス提供者