光メディアコンバータ MC 1000の便利な機能

今回は、メディアコンバータならではの機能をご紹介いたします。

目次

配線上のリンク状態が3箇所ある

メディアコンバータをご利用の上で、通常は特に設定なしでご使用いただけます。

一方、問題となる場合は、接続されている機器が冗長化などのためにリンクを見ている場合です。

イーサネットのリンクは、①、②、③で3箇所ある

ここでもし、①が切断してしまった場合に、スイッチBはリンクの一部が切れたことに気づくことができません。

RSTPのマネージドスイッチやEtherCATなどはリンクが切れたことにより冗長化動作の判定を行います。

リンクフォルトパススルー(LFPT): リンク断伝達機能

MC1000は、リンクフォルトパススルーをサポートしています。工場出荷時の設定は無効です。

リンクフォルトパススルーを有効にするとどうなるでしょうか。

LFPTにより3箇所の内どれかが切断されると、3箇所とも切断する

①が切断したことを検出して、②と③もリンクフォルトパススルーにより切断されます。

これにより、スイッチBがスイッチA側の問題に気づくことができます。

リンクフォルトパススルー有効の時は、①、②、③のどれかが切断すると、①~③すべてが切断されます。

リンクフォルトパススルーの注意点

リンク状態を常に確認している

メディアコンバータ間でリンク状態を監視している状態となります。全てOKと判定するまでに数秒の時間がかかります

  • 電源を投入した後の起動時間が長くなる
  • リンク復旧の判定に数秒の時間がかかる
  • 互換性の問題: 他社製品などで動作しない

大変便利な機能ですが、復旧の判定時間が長くなりますので設計時にはご注意ください。経路切り替え待ち時間が問題となる場合には、光ポートを内蔵したマネージドスイッチのご使用をお勧めいたします。

設定方法

通電しない先の細いセラミックドライバ等で、スイッチをONの方向にすると有効となります。

製品については、Webサイトにて

弊社特約店・営業までお気軽にお問い合わせください。サンプルもご用意しております。

光ケーブル、産業用RJ45ケーブルについても取り揃えております。

以上です。

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