Webパネル WP 6000シリーズによる制御機器接続 ~前編~
WP 6000 Webパネルとは?
WP6000は、フエニックス・コンタクトのWebパネル製品の型式です。Webサーバーに対するHMI端末として、グラフィカル画面上でデータの監視、操作が可能です。
WP6000は、豊富なディスプレイサイズをラインナップとして持ち、LinuxオペレーティングシステムとQt/HTML5ウェブブラウザを組み合わせることで、ウェブベースのアプリケーションを使用するオートメーションシステムに対応します。
パネル画面では同時に最大4つのタブを開くことができます。また、ディスプレイサイズが12.1″以上のウェブパネルには近接センサーが搭載されており、自動的に画面のバックライトを自動減光、完全に切ることができます。
さらに、VNCクライアント機能により、VNCサーバーで実行されるウェブベースでないアプリケーションも表示、操作できます。デバイスのセットアップは、内蔵のコクピット画面で簡単に行えます。
特徴
- 7インチ~21.5インチ ワイドスクリーン・ディスプレイ
- PCAPマルチタッチ
- 最大10個のURLを同時に登録可能
- VNCクライアントとサーバーをプリインストール
- 金属製ハウジングとガラス製前面による堅牢な構造
- HTML5 (HTML Living Standard)
- ARM® Cortex®-A9 quad core CPU
- 手袋をしたまま、また濡れた環境でも操作可能
使い方アイデア
最近のPLCやエッジデバイスでは、Webサーバー機能が実装されている製品が増えてきてます。そのWebサーバーにWP6000がアクセスすることによりHMIとして画面制御、監視ができる機会が今後増えていくことは間違いありません。
Webパネルを使用することにより、このようなことが実現できます
- HMIの増設や交換が楽になります。従来のHMIは、生産技術の現場で、表示内容の変更のためにはその度にHMIのプロジェクトをHMIに転送し、設定などの作業するという工程が必要でしたが、Webパネルを使用する場合、各HMIなどのアプリケーションはWeb Server側のデバイスを最新バージョンに更新するだけでWebパネル上の画面は自動的にそれを反映できます。
- Codesysなど多くのシステムで使用されているJavaScriptアプリケーションに対応しています。
- TSL暗号化されたデータ転送により、セキュアな通信が可能になります。
- HTML5(HTML Living Standard)を使用したWeb技術によりオープンなシステムを構成できます。
各PLCメーカーで試してみました ~後編~につづく
後編ではフエニックス・コンタクトPLCnextシリーズのAXC F 2152・EPC1522、三菱のFX5U、パナソニックのFP7との接続を確認致しました。そちらも併せてご覧ください。