産業用ボックス型PC BL2 BPC 1500シリーズ RTCバックアップ電池の交換
産業用ボックス型PC BL2 BPC 1500シリーズにはRTC(real-time clock)用の電池が搭載されています。
この電池はIPCに24V電源が接続されていない時にRTCに電気を供給し、UEFI設定を維持しています。
使用状況にも依りますが、寿命は約5年とされています。
本記事では、この電池交換手順を紹介します。
交換用電池
1147739 BL2 BPC 1500 RTC BATTERY – バッテリ/アキュムレータ
分解
電源コネクタを取り外し、BL2 BPC 15xx のアースネジのアースを外します。
背面パネル ②と上部ヒートシンク ③ を固定している上部の 2 本のネジ ① を取り外します。
下部の 2 本のネジを取り外す必要はありません。
前面パネルを下部ヒートシンク ⑤ に固定している下部の 2 本のネジ ④ を取り外します。
上部と下部のヒートシンクとプレートのアセンブリを互いにスライドさせて離します。
回路基板は上部ヒートシンクに接続されていることに注意してください。
電池モジュールの交換
バッテリーソケット ① を、ニードルノーズプライヤーやピンセットを使用して引き抜きます。
5mmのレンチを使用し、D-SUBコネクタを前面パネル ③ に固定している 4本のネジ ② を取り外します。
前面パネル ③ を上部ヒート シンク ⑦ に固定している2本のネジ ⑥ を取り外します。前面パネルと基板を慎重に分離します。
LANコネクタ上にある電池モジュール ⑧ を確認し、ドライバー等を使用して電池モジュールを固定している接着剤を緩め、電池モジュールを取り外します。
新しいバッテリーモジュールを同様に配置し、ケーブルのコネクタを基板上のソケットに挿入します。
組み立て
前面パネル ③ とD-SUBコネクタを再度結合します(ネジ②)。
前面パネル ③ と上部のヒートシンク ⑦ を結合し、2 本のネジ ⑥ で固定します。ネジの締め付けトルクは0.39 Nmです。
ケーブルを挟まないように注意しながら、2つのヒートシンク アセンブリ ③・⑤ を慎重にスライドさせて結合します。
前面パネルを下部ヒートシンク ⑤ に固定している下部の 2 本のネジ ④ と、背面パネル ②と上部ヒートシンク ③ を固定している上部の 2 本のネジ ① を取り付けます。ネジの締め付けトルクは0.5 Nmです。
ユニットに電源を投入し、UEFI(BIOS)のステータスを確認します。
以上です。