産業用ボックス型PC BL2 BPC 1500シリーズ RTCバックアップ電池の交換

産業用ボックス型PC BL2 BPC 1500シリーズにはRTC(real-time clock)用の電池が搭載されています。

ユーザーマニュアル “UM_EN_BL2_BPC_1500_4038_J.pdf” 23ページ

この電池はIPCに24V電源が接続されていない時にRTCに電気を供給し、UEFI設定を維持しています。
使用状況にも依りますが、寿命は約5年とされています。

本記事では、この電池交換手順を紹介します。

交換用電池
1147739 BL2 BPC 1500 RTC BATTERY – バッテリ/アキュムレータ

この作業はUser manualにしたがって行います
原文は英語ですが、記事内では日本語訳を記載します

分解

電源コネクタを取り外し、BL2 BPC 15xx のアースネジのアースを外します。

ユーザーマニュアル “UM_EN_BL2_BPC_1500_4038_J.pdf” 24ページ

背面パネル と上部ヒートシンク を固定している上部の 2 本のネジ を取り外します。
下部の 2 本のネジを取り外す必要はありません。

前面パネルを下部ヒートシンク に固定している下部の 2 本のネジ を取り外します。

上部と下部のヒートシンクとプレートのアセンブリを互いにスライドさせて離します。
回路基板は上部ヒートシンクに接続されていることに注意してください。

摩擦により 2 つのヒートシンク アセンブリを分離するのが難しい場合があります。しっかりと掴むか、ドライバー等を使用して慎重に 2 つのアセンブリをスライドさせて下さい。

電池モジュールの交換

ユーザーマニュアル “UM_EN_BL2_BPC_1500_4038_J.pdf” 25ページ

バッテリーソケット を、ニードルノーズプライヤーやピンセットを使用して引き抜きます。

5mmのレンチを使用し、D-SUBコネクタを前面パネル に固定している 4本のネジ を取り外します。

前面パネル を上部ヒート シンク に固定している2本のネジ を取り外します。前面パネルと基板を慎重に分離します。

LANコネクタ上にある電池モジュール を確認し、ドライバー等を使用して電池モジュールを固定している接着剤を緩め、電池モジュールを取り外します。

モジュール取り外しの際にはケーブル部の取り回しを記録して下さい

新しいバッテリーモジュールを同様に配置し、ケーブルのコネクタを基板上のソケットに挿入します。

組み立て

前面パネル とD-SUBコネクタを再度結合します(ネジ)。
前面パネル と上部のヒートシンク を結合し、2 本のネジ で固定します。ネジの締め付けトルクは0.39 Nmです。

ケーブルを挟まないように注意しながら、2つのヒートシンク アセンブリ を慎重にスライドさせて結合します。

前面パネルを下部ヒートシンク ⑤ に固定している下部の 2 本のネジ ④ と、背面パネル ②と上部ヒートシンク ③ を固定している上部の 2 本のネジ ① を取り付けます。ネジの締め付けトルクは0.5 Nmです。

ユニットに電源を投入し、UEFI(BIOS)のステータスを確認します。

以上です。

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