I/O通信を簡単に無線化【Radioline】 ~I/O通信 具体例~

RadiolineでI/O通信って、どんな感じなんだろう?

こんな感じのことができますよ!
Radioline、便利そうでしょ?

Radiolineがどんなものなのか。前回の紹介記事はこちらです。

1対1のI/O通信 (一方通行の場合)

 まずは最も基本となるケースの、1対1でかつ一方通行の場合です。
 図のようにA局にデジタル入力を、B局にデジタル出力を1点ずつ持っているとします。
 この場合、A局の入力をONするとB局の出力がONします。
 文字にするととても単純なのですが、次のようなケースに活用できます。

 稼働している設備の状態を、離れた場所にある管理者席で見たい

 またアナログ信号でも同様のことができます。
 A局のアナログ入力を、B局でアナログ出力として出すこともできます。
 この場合だと次のようなケースに活用できます。

 工場の端にあるタンクの水位を、離れた事務所で確認したい

 

1対1のI/O通信 (双方向の場合)

 次に基本となるケースでも、1対1で双方向で通信する場合です。
 図のようにA局、B局にそれぞれデジタル入力を1点、デジタル出力を1点ずつ持っているとします。
 この場合でも先程と同じように、A局の入力をONするとB局の出力がONします。またB局の入力をONするとA局の出力がONします。
 このような使い方は、次のようなケースに活用できます。

 離れた場所にある設備を遠隔で起動して、その稼働状態も遠隔で監視したい

 

 遠隔で設備を起動したり何かを動作させる際は、必ず安全が確保できるようなシステムとしてください。

1対nのI/O通信

 さらに通信相手が複数となるケースです。まずは受信側が複数となる1対nです。
 図のようにA局にデジタル入力を、B局・C局・D局にデジタル出力をそれぞれ1点ずつ持っているとします。
 この場合では、A局の入力をONするとB局・C局・D局の出力がONします。
 このような使い方は、次のようなケースに活用できます。

 ある設備の稼働状態を、工場内に点在する複数の管理盤で監視したい

 アナログ信号の場合でもデジタル信号と同じように使うことができます。
 図のような場合では、A局のアナログ入力がB局・C局・D局に同じものがアナログ出力されます。

n対1のI/O通信

 最後に通信相手が複数となるケースで、送信側が複数となるn対1です。ここまでくると、もう皆さんの想像通りです。
 図のようにA~E局にデジタル入力をそれぞれ1点ずつ、F局にデジタル出力を5局分持っているとします。今までと違うのは、出力側は入力の局数分必要となるところです。
 この場合では、A~E局のどれかの入力をONするとF局で各局に対応した出力がONします。
 このような使い方は、次のようなケースに活用できます。

 工場の各ラインの稼働状態を、管理者席で一括して監視したい

 アナログ信号の場合でもデジタル信号と同じように使うことができますので、現場各所で温度や圧力を測定して一ヶ所でまとめて見ること、といったように活用できます。

まとめ

 今回はI/O通信の無線化について御紹介しました。
 上記のことを組み合わせることで、複数の入力と出力を持つ複雑なアプリケーションでも無線化することが可能です。

 今回は以上です。お読み頂きありがとうございました。

次回はRadiolineを使ったシリアル通信の具体例をお伝えします。

 Radiolineをはじめとするワイヤレス機器の日本語カタログは、下のボタンからダウンロードできます。

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