機械規則(Regulation 2023/1230)のセキュリティ関連の整合規格案prEN50742、押さえておきたいポイント

機械規則において、サイバーセキュリティに対する整合規格としてprEN50742が草案版で発行されております。

機械規則(Regulation 2023/1230)とprEN50742の関連性についての詳細は下記リンクをご覧ください。

欧州機械規則のサイバーセキュリティに関する整合規格、prEN 50742のドラフト版が公開! | Automation Tips | Phoenix Contact

従来の機械指令にはなかった、機械規則における安全リスクを脅かす危険源として、セキュリティ面でもリスク評価をすることが求められるようになりました。

2027年1月20日より機械規則が適用される中、本記事ではprEN50742で触れられている安全関連セキュリティレベル(SRSL)についてを解説します。

本記事はRegulation 2023/1230及び関連規格(prEN 50742等)に関する一般的な理解を目的としたものであり、法的助言また公式な解釈を提供するものではありません。
記載内容は作成時点で入手可能な情報及び一般的な解釈に基づいていますが、その正確性、安全性、最新性を保証するものではありません。
規則及び規格の正式な要求事項、適用範囲、及び解釈については、ご本人が必ず原文をご確認ください。
本記事の内容に基づいて実施された設計、評価、適合判断等の結果について、作成者は一切の責任を負いかねます。
最終的な適合性判断は、関係する法令、規格の原文及び認証機関、専門家の助言に基づき、各組織の責任において実施してください。
また本記事に関するご質問には一切お答えいたしません。

安全関連セキュリティレベル(SRSL)について

安全関連セキュリティレベルはprEN50742ではSafety Related Security Level(SRSL)という用語で表されています。

これは各安全機能(非常停止や、安全ガードなどの安全回路)に対して、サイバーセキュリティも考慮した評価が必要になりました。

安全関連セキュリティレベル(SRSL)0-3の決定

安全関連セキュリティレベル SRSL0-3はAP(Attack Potential:攻撃可能性)のランクによって決まります。

可逆的とは異常・攻撃・誤操作によって安全機能が失われても、条件が正常に戻れば「自動的または通常操作で安全状態に復帰できることを意味します。

非可逆的とは安全機能や安全ロジックが“破壊・恒久変更”され、自動的には元に戻らない

またAPは下記の要素によって算出されます。

攻撃可能性(AP)について

APについては下記の計算方法が設定されており、それぞれのスコアでAPのランク付けがされています。

暴露レベル(EL)について

ELについては下記の通りランク付けされています。

機会(WoO)について

WoOについては下記の通りランク付けされています。

攻撃者能力(AC)について

ACについては下記の通りランク付けされています。

最終的なセキュリティ保護要件とは

上記のパラメータによって計算されたAPは最終的にはSRSLの各ランクへ評価され、そのランクに合わせたセキュリティ保護要件が必要になってきます。

ここでは規格からの内容を一部抜粋します。

まとめ

機械規則では従来の機械指令の考え方である、人に危害を加えないための危険源の同定として、セキュリティに対する脅威分析が追加されています。

2027年1月20日と迫っていますので、すでに発行済みの規格に目を通すことで、影響範囲などを見極めることが重要です。

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