イーサネット延長ソリューション(TC EXTENDER 2001のノイズ耐性を高める設定)
TC EXTENDER は従来100mであったイーサネットの伝送距離を、メタル線で最大20kmまで延長することができます。
本記事は、上記EXTENDERを使用した際に、ノイズの影響にて通信が不安定な場合に試していただける、ノイズ耐性を高める設定をご紹介いたします。
TC EXTENDER 2001 ETH-2S(製品番号:2702409)
事前準備
製品HPよりツールソフト『PSI-CONF』をダウンロードし、PCにインストールしておきます。
設定
1.PCとTC EXTENDERをUSBケーブルにて接続。(EXTENDER側:mini USB Type-B)
2.事前にインストールした『PSI-CONF』を起動。
①『Modem』タブを選択
②『TC EXTENDER 2001』を選択
③『Next』ボタンを押し次のページへ
3.『Online Access』を選択し、オンラインで接続。
4.左側のメニューより『Configuration』を選択し、Configuration画面で現在の接続形態を選択。
5.Step 1:Project configurationの『Project file』にて任意のプロジェクト名を付けて任意の場所に保存。
その後『Next』ボタンにてStep 3:DSL line configurationに移動。
6.設定したいDSL lineを選択後、『Transmission characteristics』のレベルを一番下までスライドさせ
高ノイズ耐性に設定。
※1:下記接続図のDSL lineの上でクリックすることにより、 DSL lineが選択できます。
※2:「Transmission characteristics」は「DSL data rate」が「Automatic」になっていないと設定できません。
※3:複数のDSL lineを設定する場合は、上記を繰り返してください。
7.『Next』ボタンにてStep 7:Transferに移動し、『Transfer Network』を選択。
8.設定の送信が正常に終了すると以下のメッセージが表示されるので、『OK』を押下し、接続図の全ての
デバイスの下が、背面色がグリーンで『Transferred』となっていることを確認。
9.『Line status』にて全てのデバイス間についてDSL lineの『Data rate』をメモ。
10.左側のメニューより再度『Configuration』を選択し、Configuration画面で『Current project file:』に
5で保存したプロジェクト名が表示されていることを確認し、『Edit in wizard』を選択。
11.それぞれDSL lineを選択し、『DSL data rate』の『Manual』にて任意の設定。
この時の設定値は、9でメモをしたData rateの数値以下で設定。
※6で高ノイズ耐性に設定し、再接続したData rateは、高ノイズ耐性で接続できる最大のData rateで
接続されています。よって、このManual設定で設定する値は、9でメモをしたData rateの数値以下を
入力してください。
12.本手順書の7と8を実施し、機器に設定を保存。
13.左側のメニューより『Device status』を選択し、下部の『Reboot device』にてデバイスのリブートを実施。