機器の初期化: FL WLAN編

今回は、無線LAN機器、FL WLAN 1100, 2100, 1010, 2010の初期化方法(工場出荷時に戻す)をご案内したいと思います。

  ・IPアドレスがわからなくなった場合
  ・工場出荷時状態からやり直したい場合
  ・NATモードを設定している最中でWBM (Web設定画面)に接続できなくなった場合
などに有効な方法となります。

目次

アンテナ一体型: FL WLAN 1100, 2100

アンテナ内蔵機種

本製品は防水性能を保持する必要があるため、「ボタンを押す」ような操作で初期化できません。
DI(Digital Input)へDC24Vを、所定のタイミングで印加する必要がございます。

大変お手数ですが、短絡を防止するためブレーカーやトグルスイッチなどをご用意ください

スイッチ経由でDIに24VDCを配線

① ブレーカ・スイッチがOFFの状態で電源を投入する
② 起動後30秒~90秒のうちにブレーカをONして、Digital inputに24Vを5秒以上印可する
③ 5秒以上印加後、ブレーカ・スイッチを切断する
設定の初期化処理を行った後に、本機は自動的に再起動します

※ブレーカがONの状態で電源投入して、90秒待つ方法では初期化は行われません。
※起動後に一定の時間内のみDIの「High」状態を確認する方法のため、起動後90秒以上経過した場合は再度電源投入しやりなおす必要があります。

なお、デザインの変更があったため、白いフィルムが濃いグレーの場合もありますが中身は同じです。

   灰色フィルムデザインへの切り替え判別:
    WLAN1100: V/C=08以降
    WLAN2100: V/C=07以降
    WLAN1101/2101: V/C=06以降

アンテナ別体: FL WLAN 1010, 2010

アンテナ別体の機種

本製品では本体側面に「MODE」スイッチがあり、初期化に使用します。
スイッチは押しボタンになっています。

MODEボタンの位置(製品を上から見た場合)

① 電源を投入する
② 起動後30秒~90秒のうちにMODEスイッチを5秒以上押す
③ MODEスイッチを離す
設定の初期化処理を行った後に、本機は自動的に再起動します

※タイミングはWLAN 1100, 2100の際と同じです。
※起動後に一定の時間内のみMODEスイッチが「押された」状態を確認する方法のため、起動後90秒以上経過した場合は再度電源投入しやりなおす必要があります。

備考: 大幅に設定を変更する場合

以前に設定されている無線機を、MESHモードに変更する場合には初期化を行ってから始めるように推薦されています。(なおMESHモードは、FL WLAN 2xxxのみサポートされております)

製品を一度設定すると、使用しなくなっても(Disableに変更しても)関連する設定を保持している項目があります。
例えばTrapマネージャのIPアドレスなどですが、そのような「隠れ設定」の懸念を払拭するためにもMESHモードなど、大幅に使用方法が変わる場合には、初期化してから設定作業を開始することをおすすめしております。

参考: 製品のWebページリンク

以上です。

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