AXL F BK ETH スタートアップ手順

概要

  • IPアドレス設定
    ① ロータリースイッチ方法
    ② bootp → 固定IPアドレス方法
  • モジュール構成確定
    ① Web管理画面方法
    ② ロータリースイッチ方法
  • 入力、出力Modbusアドレスの確認
  • 補足

IPアドレスの設定

① ロータリースイッチ方法

・ロータリースイッチでIPアドレス設定可能(従来のバスアドレス設定の様)

・設定可能なIPアドレス範囲: 192.168.0.1 ~ 192.168.0.50


192.168.0.x
x = (S1値x10) + S2値

例:
S1=0, S2=1 → 192.168.0.1
S1=3, S2=2 → 192.168.0.32

バスカプラの前面ロータリースイッチ

ロータリースイッチで簡単に限ったアドレス範囲で設定可能、自由にIPアドレスを設定する際、次のbootp方法を利用して下さい。

bootp → 固定IPアドレス方法

準備

出荷時にIPアドレスが割り付けられていない機器は、弊社BootPサーバーのソフト “IP Assign” を使用してIPアドレスを設定します。IP Assign は弊社製品webページより無料でダウンロードできます。

実行するための適当なフォルダに置いたあと、Windowsファイアウォールの設定を行います。

Windows 7の場合、[コントロールパネル]→[システムセキュリティ] →[Windowsファイアウォール]→[Windowsファイアウォールを解したプログラムまたは機能を許可する] と選択すると、次のような画面が表示されます。

[別のプログラムの許可]をクリックし、さらに[参照]で、IPAssign の実行ファイルを選択し、[開く]、[追加]と続けてクリックします。すると、 次のような行が追加されます。


弊社機器が接続されているネットワークのカテゴリがホーム/社内、パブリックの場合、それに合わせてその箇所をチェックして、[OK]を クリックします。


※[コントロールパネル] → [ネットワークとインターネット] → [ネットワークの状態とタスクの表示]→[アダプタ設定の変更]で以下のようにネットワークのカテゴリが表示されます。

bootpで自由にIPアドレス設定可能

bootpのツールで自由にIPアドレス設定可能

Phoenix Contact の IP Assign Toolで設定可能(無償、WebからDL可能)

リンク
製品ページ:IP Assign ソフトウェア

※ 他社のbootpツールも利用可能です。

bootp要求が出しているMACアドレスに対してIPアドレス設定可能

PCに、Ethernetケーブルを介して弊社機器を直接接続し、PCで、IP Assignを起動します。

IP Assign の起動画面

弊社機器が工場出荷時の場合、下記の(①)ようにそれらのMACアドレスが表示されます。

そのMACアドレスを選択し、次へ(②)をクリックします。

MACアドレスを選ぶ

IPアドレスをネットマスクを設定し、次へ(③)をクリックします。ここでは、次のように設定します。

例:
          IP Address           : 192. 168. 0. 100
          Subnet mask        : 255. 255. 255. 0
          Default gateway   : 0. 0. 0. 0

IPアドレス設定

それで次のようなIPアドレス設定中画面がまず現れます。

IPアドレス設定中

しばらく待つと、下記のような画面が現れて、IPアドレスの書き込みが完了します。

IPアドレス設定完了

この時点で、bootp 経由でIPアドレスの設定できているが、固定IPアドレスとして保存しないと、次回電源入れたときまたbootp経由でIPアドレスを設定しないとなりません。

固定アドレスとして保存

bootpから固定IPアドレスとして保存が可能です。

IP Assignによって設定したIPアドレスで、ブラウザを利用してモジュールのWeb管理画面にアクセスします。
(bootpで設定したアドレスをブラウザでWeb画面にアクセス)

Web管理画面にアクセスする前に設定用PCのIPアドレスを AXL F BKと同じネットワークアドレスにし、LANケーブルで接続します。

例:
ロータリースイッチでバスカプラに設定範囲は 192.168.0.1 ~ 192.168.0.50 ですから、
設定用PCは 192.168.0.51 にする。

先ず、表示言語を[English]に変えます。

表示言語を英語にする

Configuration → IP Settings メニューに入る

IP Address 設定モードを bootp → Static IP Address に変更 「Apply and Restart」で固定IPを保存します。

これで、bootp で設定したIPアドレスが固定IPアドレスとして保存されます。

※ 必要に応じてパスワードを入力してください

固定IPアドレスとして保存

モジュール構成確定

バスカプラに1つ以上のI/Oモジュールを接続必須

AXL FシリーズはIOモジュール構成は自由の為、ご利用している構成を確定(登録)する必要です。

工場出荷状態は Plug and Play モードです。前面「PP」のLEDが点灯します。

簡単に言うと Plug and Play モード ON → OFF = モジュール構成確定です。

工場出荷状態は Plug and Play モードがON、前面「PP」のLEDが点灯します

① Web管理画面方法

Configuration → Startup Behaviour メニューに入る

工場出荷状態は Plug and Play モードです  ✅
(前面「PP」のLEDが点灯します)

I/Oモジュール構成決定するには Plug and Play モードがら ✔ を外し、「Apply and Restart」で完了

最後、前面LEDのPPがOFF、COがOFF、Dが赤でないことを確認してください。

② ロータリースイッチ方法


AXL F BK ETHのロータリースイッチS1を1, S2をAに設定します。


AXL F BK ETHに電源を供給します。10秒間以上待ちます。


右図のロータリースイッチでS1を 1、S2をBにします。


電源をいったん切り、再投入します。

前面LEDのPPがOFF、COがOFF、Dが赤でないことを確認してください。

ロータリースイッチの位置を元に戻します。

入力、出力Modbusアドレスの確認

Web管理画面からModbusアドレスの確認

ModbusTCP (UDP) → Modbus I/O Table のメニューに入る

入力・出力のアドレスの確認できる

Modbusレジスタアドレス:
入力は 8000~8999
出力は 9000~9999

Modbus I/Oレジスタアドレス情報

各モジュールのI/Oデータについて、モジュールの個別データシートに参照して下さい。

※ まだPlug and Playモードに入っているとI/Oの読み出しは可能ですが書き込みは不可能になります。

例: DI8/3 DO8/3 入力・出力モジュール(3台)

Modbus I/O Table:

補足

① 利用可能なModbusファンクションコード(FC)

データシートに参照:

② プロセスデータの読み書き

データシートに参照:

プロセスデータのレジスタアドレス
入力:8000 ~ 8999
出力:9000 ~ 9999

利用可能なファンクションコード (FC)
FC3
FC4
FC6
FC16
FC23

③ Web管理画面 Modbus Register Overview

Web管理画面で補足①、② と同じ情報の確認ができます。

④ UNIVERSAL ROBOTS(UR様)

本製品をUR様のMODBUSクライアントIOとそして利用する際、レジスタ入力・出力(16ビット値)で利用可能です。「レジスター入力」や「レジスター出力」で設定して下さい。

詳細:UR様のMODBUSクライアントが利用可能なファンクションコード (FC)は下記の3つです。
FC3
FC4
FC6

参照:データシート

参照

関連リンク

パンフレット:オートメーション・イノベーション (PDF)

AXL F BK ETH – バスカプラ
製品ページ: AXL F BK ETH – バスカプラ

IP Assign ソフトウェア
製品ページ:IP Assign ソフトウェア

リモートI/O機器「Axioline Smart Elements」
製品ページ:https://www.phoenixcontact.com/ja-jp/products/plcs-controllers-and-i-os/remote-i-o-systems

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