90W対応 PoE 対応スイッチ — IEEE 802.3bt (90W)

PhoenixContactは、PoEスイッチのラインアップ拡充を進めておりますが、近年お問い合わせをいただくことが多くなった、90W出力に対応した3製品をリリースいたします。

PTZカメラ(撮影位置・ズーム等を調整できるもの)で、AI処理がカメラ側で行われることが多くなり、30Wを超えた消費電力の製品が登場していることによると考えられます。

RJ45ポートは、1000-8POEはファーストイーサネット(10/100Mbps)、1100-8POEと1100-5POE-2SFPはギガビットイーサネット(10/100/1000Mbps)に対応します。

FL SWITCH 1000-8POE
FL SWITCH 1100-8POE
FL SWITCH 1100-5POE-2SFP

デザインがFL SWITCH 1000シリーズと共通になりました。

目次

すべてのポートで90W出力に対応

全RJ45ポートが、90W出力(IEEE 802.3bt・PoE++)に対応しており、供給電力の大きいPoE機器をサポート可能です。

90W対応の機器(PSE)は下位互換性がありますので、15W・30W・60W規格の接続機器(PD)も利用することができます。

15Wまで
30Wまで
90Wまで(60Wを含む)

総合PoE出力は、大出力の240W

昇圧回路の放熱が難しくなる関係上、電源は55Vが必要となります。電圧の範囲は52~57VDCとなります。

IEEE 802.3bt (60W/90W) 機器使用時は55V入力(52~57V)でご使用ください。
IEEE 802.3af/at(15W/30W) 機器のみ接続する場合は48V入力(46~57V)で使用可能です。

筐体・機器あたり240Wの高出力をサポートいたします。

弊社では、55Vへ可変可能な産業用電源も取り扱いがございます。詳しくは、弊社営業へご相談いただければと思います。

参考情報 — ポート間の給電優先度

 PoEポート間で過負荷が発生された場合には、ポート番号の順に優先が行われます。若い番号のポート(X1)の優先度が高く、X4やX8はX1より優先度が低くなります。

例えば、X1=30W、X2=30W、X3=30W、X4=30Wと消費していくと、総合出力120Wに達してしまいます。この際、X5に追加で30W機器を接続して再起動すると、X1~4は給電されX5はONにならないことになります。なお、消費電力は15W・30Wなどの規格で決まるわけではなく、実際のPD機器消費電力によります。

製品の情報

詳しくは、製品ホームページにてご確認ください。

弊社特約店・営業までお気軽にお問い合わせください。動作確認用のサンプルもご用意しております。

参考: ハウジング一体型、オールインワン PoE++ (90W) 給電ソリューション

発売済みの製品となりますが、SCXシリーズも90Wに対応しておりまので、ご参照をお願いいたします。

以上です。

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