非接触型セーフティスイッチ PSRswitch のご紹介
コンパクトな非接触型セーフティスイッチ PSRswitch は、安全ドアおよび位置を監視します。組込みのRFIDテクノロジにより、このスイッチは最大限のいたずら防止機能を提供し、EN ISO 14119に準拠した最高レベルの機能安全を実現します。互換性のある評価ユニット、SACケーブル、組込みの診断により、デジタルファクトリー向けの経済的ソリューションを実現することができます。
この PSRswitch の製品概要についてご説明します。
PSRswitch ラインナップ
■ セーフティセンサ(PSRswitch は、RFIDトランスポンダテクノロジを用いて動作します)
- PSR-CT-F-SEN-1-8(2702976):フィックスコード(一度学習した特定のアクチュエータのみ反応します)
- PSR-CT-C-SEN-1-8(2702972):ユニコード(都度、学習した特定のアクチュエータのみ反応します)
- PSR-CT-M-SEN-1-8(2702975):マルチコード(どのアクチュエータにも反応します)
■ アクチュエータ
本内容は、英文製品データシートを元に作成した、日本語版の簡易説明資料です。記述の間違いについては、免責とさせていただきます。詳細は、英文製品データシートを参照お願いいたします。
PSRswitch 製品概要
非接触型セーフティスイッチ PSRswitch について、以下の項目について説明します。
① PSRswitch の製品概要
② PSRswitch の構成
③ M12コネクタの入出力仕様
④ PSRswitch の診断機能
① PSRswitch の製品概要
- M12コネクタ接続により、すばやく簡単に接続が可能
- RFID方式で、3種類のコーディングレベル(ISO 14119)をラインアップし、最大限の無効化防止
- 30台まで直列接続(ISO 14119に準拠)ができ、PL e (ISO13849)が取得可能
- 診断機能により PSRswitch と接続配線の故障検知が可能
- セーフティリレーユニットPSR-MC42やMC43を使用するこにより、IO-Link接続で上位との通信が可能
- IP65/67/69/69K(SACケーブルとの接続はIP67)で、 耐環境性のアプリケーションに最適
② PSRswitch の構成
- M12コネクタ: M12コネクタケーブル(8極(A-code))で接続します
- LEDステータスインジケータ: DIAG:エラーメッセージ(赤)、STATE:状態(緑)
- 位置決め矢印: 矢印は、許容可能な作動位置と、センサとアクチュエータとの相互の正確な位置合わせを示します
③ M12コネクタの入出力仕様
- 24 V電源接続(UB、 0V)
- 安全入力(FI1A、 FI1B):直列接続の他のすべてのスイッチの安全入力を、前のセーフティスイッチの安全出力に接続します
- スタート/リセット入力(START)
- 安全出力(OSSD)(O1A、 FO1B)
- 診断出力(DGN):Smart diagnostic channel で、PSRswitch 対応セーフティリレー(PSR-MC42/43)と診断情報を連携
④ PSRswitch の診断機能
- PSRswitch と Smart diagnostic channel で連携した IO-Link 通信経由で診断データを取得
- Smart diagnostic channel は、PSRswitch、セーフティリレー間をつなぐ非安全通信
- PSRswitch が起動すると、各スイッチをAddressで付番してスイッチチェーンを構成
PSRswitch の診断機能の機器、配線構成例(PSRswitch を2台設置)を以下に示します。
- PSRswitch 2セット
- PSR-MC42 1台
- Y分岐 2台
- ブリッジプラグ 1台
- SACケーブル 4本 ( M :オスコネクタ、 F :メスコネクタ )
- ①片側ばら線 (1.5m): SAC-5P- 1,5-PUR/M12FS (1669822) x1
- ②両側コネクタ (0.3m):SAC-5P-M12MS/0,3-PUR/M12FS (1681583) x1
- ③両側コネクタ (0.3m):SAC-8P-M12MS/ 0,3-PUR/M12FS (1522671) x2
PSRswitch 対応セーフティリレー(PSR-MC42/43)
PSRswitch 対応セーフティリレーは、安全入力 2ch、安全出力 2ch、補助出力 1ch 仕様のセーフティリレーに、PSRswitchの診断情報通信用の Smart diagnostic channel 入力、IO-Link デバイス機能を付加した製品です。
- リレー出力仕様: ねじ端子台:PSR-MC42(2702901)、Push-in端子台:PSR-MC42(2702902)
- 半導体出力仕様: ねじ端子台:PSR-MC43(1087561)、Push-in端子台:PSR-MC43(1087569)
また、セーフティリレー(PSR-MC42/43)の制御ブロックは、次の通りです。
PSRswitch の IO-Link通信接続
IO-Link 通信による PSRswitch 起動手順について説明します。
- IO-Link通信用ファイル(IODDファイル)の設定:
- セーフティスイッチに接続される PSRswitch の台数に応じて、フエニックスのホームページから対応するIODDファイルをダウンロードして、IO-Linkのエンジニアリングツールに設定します。
- IODDファイルを、IO-Linkマスタにダウンロードします。
- セーフティリレーの起動:
- A1/A2端子に、セーフティリレー電源を入れます。
- L+/L-端子にIO-Link通信電源、C/Q端子にIO-Link通信をIO-Linkマスタに接続します。
- 非常停止スイッチをリセットします。
- PSRswitch の起動信号の確認:
- IO-Linkの通信で、byte 0, bit 0 にイネーブル信号が来ているのを確認します。
- セーフティリレーの自動/手動リセット:
- セーフティリレーをリセットします。
- 診断機能の開始:
- 指定した周期で、PSRswitch の診断情報がアクセスできるようになります。
PSRswitch の構成例
PSRswitch を使用した適用例について説明します。PSRswitch 2台をセーフティリレー(PSR-MC42)に接続し、セーフティリレーには非常停止ボタン、リセットボタンを接続します。セーフティリレーをPLC(PLCnext)と IO-Link で接続して、HMI画面で診断情報を表示するように構成しています。
HMI画面では、セーフティリレーの状態表示、PSRswitch の作動検知、配線の断線検知を表示します。
まとめ
非接触型セーフティスイッチ PSRswitch の製品概要について説明しました。詳細仕様については、弊社の製品ホームページ より英文詳細マニュアル(ダウンロード > アニュアル)を参照してください。