非接触型セーフティスイッチ  PSRswitch のご紹介

コンパクトな非接触型セーフティスイッチ PSRswitch は、安全ドアおよび位置を監視します。組込みのRFIDテクノロジにより、このスイッチは最大限のいたずら防止機能を提供し、EN ISO 14119に準拠した最高レベルの機能安全を実現します。互換性のある評価ユニット、SACケーブル、組込みの診断により、デジタルファクトリー向けの経済的ソリューションを実現することができます。

この PSRswitch の製品概要についてご説明します。

PSRswitch ラインナップ

セーフティセンサ(PSRswitch は、RFIDトランスポンダテクノロジを用いて動作します)

アクチュエータ

本内容は、英文製品データシートを元に作成した、日本語版の簡易説明資料です。記述の間違いについては、免責とさせていただきます。詳細は、英文製品データシートを参照お願いいたします。

PSRswitch 製品概要

非接触型セーフティスイッチ  PSRswitch について、以下の項目について説明します。

① PSRswitch の製品概要

② PSRswitch の構成

③ M12コネクタの入出力仕様

④ PSRswitch の診断機能

① PSRswitch の製品概要

  • M12コネクタ接続により、すばやく簡単に接続が可能
  • RFID方式で、3種類のコーディングレベル(ISO 14119)をラインアップし、最大限の無効化防止
  • 30台まで直列接続(ISO 14119に準拠)ができ、PL e (ISO13849)が取得可能
  • 診断機能により PSRswitch と接続配線の故障検知が可能
  • セーフティリレーユニットPSR-MC42やMC43を使用するこにより、IO-Link接続で上位との通信が可能
  • IP65/67/69/69K(SACケーブルとの接続はIP67)で、 耐環境性のアプリケーションに最適

② PSRswitch の構成

  • M12コネクタ: M12コネクタケーブル(8極(A-code))で接続します
  • LEDステータスインジケータ: DIAG:エラーメッセージ(赤)、STATE:状態(緑) 
  • 位置決め矢印: 矢印は、許容可能な作動位置と、センサとアクチュエータとの相互の正確な位置合わせを示します
図1. PSRswitch 構成

③ M12コネクタの入出力仕様

  • 24 V電源接続(UB0V
  • 安全入力(FI1A、 FI1B):直列接続の他のすべてのスイッチの安全入力を、前のセーフティスイッチの安全出力に接続します
  • スタート/リセット入力(START
  • 安全出力(OSSD)(O1AFO1B
  • 診断出力DGN):Smart diagnostic channel で、PSRswitch 対応セーフティリレー(PSR-MC42/43)と診断情報を連携
図2. PSRswitch M12コネクタ入出力仕様

④ PSRswitch の診断機能

  • PSRswitch と Smart diagnostic channel で連携した IO-Link 通信経由で診断データを取得
  • Smart diagnostic channel は、PSRswitch、セーフティリレー間をつなぐ非安全通信
  • PSRswitch が起動すると、各スイッチをAddressで付番してスイッチチェーンを構成
図3. PSRswitch の診

PSRswitch の診断機能の機器、配線構成例(PSRswitch を2台設置)を以下に示します。

図4. PSRswitch の診断機能の機器、配線構成図(例)

PSRswitch 対応セーフティリレー(PSR-MC42/43)

PSRswitch 対応セーフティリレーは、安全入力 2ch、安全出力 2ch、補助出力 1ch 仕様のセーフティリレーに、PSRswitchの診断情報通信用の Smart diagnostic channel 入力、IO-Link デバイス機能を付加した製品です。

図5. PSRswitch 対応セーフティリレー(PSR-MC42/43)

また、セーフティリレー(PSR-MC42/43)の制御ブロックは、次の通りです。

図6. PSRswitch 対応セーフティリレー 制御ブロック図

PSRswitch の IO-Link通信接続

IO-Link 通信による PSRswitch 起動手順について説明します。

  1. IO-Link通信用ファイル(IODDファイル)の設定:
    • セーフティスイッチに接続される PSRswitch の台数に応じて、フエニックスのホームページから対応するIODDファイルをダウンロードして、IO-Linkのエンジニアリングツールに設定します。
    • IODDファイルを、IO-Linkマスタにダウンロードします。
  2. セーフティリレーの起動:
    • A1/A2端子に、セーフティリレー電源を入れます。
    • L+/L-端子にIO-Link通信電源、C/Q端子にIO-Link通信をIO-Linkマスタに接続します。
    • 非常停止スイッチをリセットします。
  3. PSRswitch の起動信号の確認:
    • IO-Linkの通信で、byte 0, bit 0 にイネーブル信号が来ているのを確認します。
  4. セーフティリレーの自動/手動リセット:
    • セーフティリレーをリセットします。
  5. 診断機能の開始:
    • 指定した周期で、PSRswitch の診断情報がアクセスできるようになります。
図7. セーフティリレー(PSR-MC42/43)の IO-Link 用 IODDファイルの選択

PSRswitch の構成例

PSRswitch を使用した適用例について説明します。PSRswitch 2台をセーフティリレー(PSR-MC42)に接続し、セーフティリレーには非常停止ボタン、リセットボタンを接続します。セーフティリレーをPLC(PLCnext)と IO-Link で接続して、HMI画面で診断情報を表示するように構成しています。

HMI画面では、セーフティリレーの状態表示、PSRswitch の作動検知、配線の断線検知を表示します。

図8. PSRswitch の構成例
図9. PSRswitch のHMI画面例

まとめ

非接触型セーフティスイッチ PSRswitch の製品概要について説明しました。詳細仕様については、弊社の製品ホームページ より英文詳細マニュアル(ダウンロード > アニュアル)を参照してください。

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