フエニックス・コンタクトの安全機器によるパフォーマンスレベル(PL)計算方法

フエニックス・コンタクトでは本Automation tipsでも紹介している通り、多数の安全機器を取り揃えております。

◆セーフティ機器全般
セーフティ | Automation Tips | Phoenix Contact

◆非常停止ボタン関連
モジュール型非常停止スイッチの1b1aコンタクトブロックって何? | Automation Tips | Phoenix Contact

◆安全スイッチ
ISO 14119とPSRswitch | Automation Tips | Phoenix Contact

◆安全コントローラ
プログラマブル式セーフティコントローラ『PSRmodular』 | Automation Tips | Phoenix Contact

そこで、実際に想定されるアプリケーション例を元に、PHFdの計算並びに最終的なパフォーマンスレベル(PL)の評価方法を紹介いたします。

アプリケーション例

非常停止ボタン一つと安全スイッチ(ロック機構ではありません)を一つそれぞれの動作状況により、モータの動力を安全に制御するインタロック回路を想定しています。(本記事では安全回路の内部ロジックについては言及しません)

ポイントとしては各安全機能(ここでは非常停止ボタンと安全スイッチの2種類)ごとに分けて、各PFHd並びにPLを計算することになります。

フエニックス・コンタクト製品は各製品のデータシート並びにマニュアルに、計算で必要なB10dならびにPFHdの値を提供していますので、これらの値を利用してください。

◆非常停止ボタン
PSR-ESS-M0-H100 – アクチュエータ – 1221758 | Phoenix Contact
◆安全スイッチ
PSR-CT-C-SEN-1-8 – セーフティスイッチセンサ – 2702972 | Phoenix Contact
◆安全コントローラ
PSR-M-B1-SDI8-SDO2-DO2-PI – セーフティモジュール – 1104972 | Phoenix Contact

手順

まとめ

フエニックス・コンタクトの製品群を例にPFHdならびにPLの算出方法について体系的に理解できたのではないかと思います。
複雑なアプリケーションになってきた場合はこのような個別の計算ではなくIFA(ドイツ法的災害保険機関)が提供している”SISTEMA”を使用するのが一般的です。


IFA – Practical aids: Software-Assistent SISTEMA: Safety Integrity – Software Tool for the Evaluation of Machine Applications


まずは本記事のような簡単な事例でどのような形で計算されるのかを理解しておくことが大事です。

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